時刻は、深夜1時・・・

三人は、真剣な表情で
こんな真夜中に食卓を囲む。

マンションの窓の外
辺りは、電気が消え
大半の人々は
今、眠りについている。

沈黙が支配する空間に
流れる、堪えがたい時間・・・

息が詰まる。

「ごめんなさい」

気分が悪くなった私は席を立ち
手で口元を押さえて洗面所へと
走る。

そんな私の後を、追って来た
芳野は優しく、私の背中を何度
も摩ってくれた。

食卓の椅子に座ったまま
動けない伊吹・・・

「ヒイロに、子供・・・?」

彼は今、混乱の渦の中にいた