青蝶夢 *Ⅰ*

今、答えを出さなくては
いけないのは

お腹の子供を産むか

産まないか。

今の秘色に
決められる訳が無い。

「ヒイロ、よく聞け
 今の俺がお前に
 言ってやれる事は
 ただ、ひとつ
 
 お前が、子供を
 どうしても産みたいと
 言うのなら
 この俺が、産ませてやる
 
 俺が、その子の父親に
 なってやる
 どんな事をしても
 お前と子供を守ってやる

 お前に、俺の愛をやる」

『愛はやれない』

そう言ったくせに・・・

「同情なんかやめて・・・」

芳野はその腕に優しく、秘色を
抱き寄せた。