青蝶夢 *Ⅰ*

「ヒイロ、悪いけど
 今夜は、一人で
 何か食べてくれるか?」

「うん、分かった」

「そうだ・・・」

伊吹は、上着のポケット
に手を触れる。

「いいよ、大丈夫
 お金なら
 まだ、持ってるから・・・
 
 イブキ
 気をつけて
 いってらっしゃい」

「ああ
 じゃあ、行ってきます」

私は、ドアの前に立ち
エレベーターへと続く道を
歩いて行く、貴方の後姿を
見送る。

貴方は振り返り、手を振る。