青蝶夢 *Ⅰ*

「でも、それはもう
 無理だね

 私は、あの家を
 出て行かなくちゃ・・・」

「出て行くって
 
 どこに行く?」

私の腕を、伊吹さんは
折れるほどに強く握り締めた。

そんなにも、私の事を
心配してくれるの。

ありがとう・・・

「大丈夫
 モデル事務所の加賀さんに
 話せば、きっと・・・
 
 ・・・イブキさん?」

私は、今

貴方に、引き寄せられて

貴方の腕の中にいる。

貴方に包まれている・・・

「ヒイロ、どこにも行くなよ
 俺の傍に
 ずっと居ればいい

 今までどおり
 俺の傍に・・・」