青蝶夢 *Ⅰ*

そう言って、夢を諦めかけた
芳野の頬を伊吹は思いっきり
強く殴った。

「いてぇ、何すんだよ」

「ヨシノ、お前に
 選択の余地は無い
 
 お前は、学校をやめない
 俺と一緒に
 建築家になるんだ
 
 分かったな」

この後、俺は知る・・・

「バカ、ヨシノ
 イブキは、ちゃんと家で
 勉強してたよ
 私も大事だけど
 アンタとの
 夢も大事だって・・・
 
 アンタとは違うんだよ」

「ああ、本当
 俺ってバカだな・・・」

「分かったなら
 死ぬ気で
 勉強しなさい」

茅野に言われたとおり
俺は死ぬ気で勉強した。

そして、あの日・・・

専門学校を卒業した俺達は
行きつけのBARで二人だけで
飲んでいた。