青蝶夢 *Ⅰ*

伊吹のやる気の無さが芳野に
伝染したのか、いつの間にか
彼も、学校を休むように
なっていた。

ちょうど、その頃
行きつけのBARで
芳野は、一人の女性に出会った

赤いシフォンワンピースの裾が
彼女の動きと共に揺れる。

彼女は、良いところ育ちの
お嬢さん。

カードというお金を指に挟んで
芳野に揺すって見せた。

「ねぇ、お金あげるから
 私と寝ない?」

目の前で、極上の女が
芳野を誘う・・・

「金、幾らくれんの?
 俺、高いよ」

「幾らでも
 貴方の望むままに」

彼女は、カウンターの椅子に
座る芳野の胸に後ろから
腕を回して、彼の背中に
その身を預けた。

甘い香り・・・

漂う・・・