大人びた悲しい瞳で
彼女は言う。

「ヨシノ・・・貴方は

 本当の私のことを
 何も知らない
 
 私の体は、貴方に出会う
 もっと、ずっと以前に
 穢されている
 
 その時から、私の心は
 壊れている
 
 こんな私のことを
 誰が愛してくれるの?
 誰も愛してくれない
 
 貴方さえも、私に人を愛する
 気持ちを教えてくれたけれど
 ・・・
 愛は与えてはくれなかった
 
 こんな壊れた、私
 
 誰にも愛されない」

「ヒイロ?」