青蝶夢 *Ⅰ*

「ねえ、これから
 付き合ってよ、芳野
 急なパーティーに誘われて
 エスコートしてくれるはず
 だった男性と、ここで
 待ち合わせしていたんだけど
 
 急に彼ったら、仕事で
 来れなくなったの
 
 彼の代わりにお願い
 私、困っているの・・・」

「こんな普段着じゃ行けない
 場所だろう?」

「洋服なら、今から買いに
 行けばいいわ
 とっても、大切な御客様と
 の席なの・・・
 今更、出席できないなんて
 とても言えないわ
 ご機嫌を損ねられでもしたら
 大変

 わが社の損害になるわ」

困っている彼女を、芳野は
放ってはおけない。

「分かったよ
 知り合いに一言
 帰るとだけ伝えて
 戻ってくる
 
 表で待っててくれ」

「ええ、お願い
 この間と同様に
 夜の営みは
 無くてもいいわ
 
 お金なら
 弾むから宜しくね」