飛鳥は、私の右手に付いた
青い蝶のブレスレットに
キスをする。

そして、私の腕に舌を滑らせて
首筋に口づける。

貴方の愛が、私に何度も
刻まれていく。

私の制服を隠すように、飛鳥は
春物の黒いトレンチコートを
肩にかけてくれた。

「アスカ、いいよ
 制服でも入れたんだし・・」 

コートを脱ごうとした私の手に
触れる飛鳥。

「ここ出るまでは、着とけって
 ほら、行こう」

二人は足早に、ホテルを去る。