青蝶夢 *Ⅰ*

「ヒイロ
 カヤノのアネキ面には
 本当、ガキの頃から
 手焼いたんだぜ
 
 自己中で、我が儘
 俺なんて子分同然
 中学ぐらいまでは
 言いように使われてたよ」

「そうなんだぁ」

珈琲を飲みながら、食卓を
囲んで話す、四人。

「よく、言うよ
 可愛がってあげたじゃない」

「あれは、可愛がったとは
 言わない
 
 可愛がるって言っても
 同い年だろう
 
 何をどう
 可愛がってくれるの?」

「そんなこと言う
 じゃあ、ご近所の悪ガキに
 意地悪されて泣いてた
 アンタに成りすまして
 やっつけてやった事
 あったでしょう」

「誰も頼んでねえよ」