「ヒイロ、おはよう
 今朝は、早いな
 
 あっ、もしかしたら
 さっきの
 ドアの音で起きたのか?」

「おはよう・・・」

タオルから覗く私の瞳に
伊吹さんに寄り添う茅野さん
の姿が見えた。

「うそっ
 それなら、ごめんなさい
 私のせいだぁ
 ごめんね」

「本当、カヤノ
 人騒がせな
 
 お前のせいだ」

「ごめんなさい・・・」

「反省してるから
 許してやってよ
 もともとは、この俺が
 怒らせたのが原因だし・・」

「そうだよ
 イブキが悪いんだよ
 
 せっかく逢いに来たのに
 仕事休めないとか
 言うからぁ」

二人の会話は
私なんてお構いなしに
どんどん進んでいく。