時計を見た、貴方は言う。

「まだ早い、俺、寝るわ」

吸いかけの煙草を灰皿に
押しつけた貴方は
その灰皿を床に置くと
そのまま、横になる。

貴方が横たわる

ベッドには、もう・・・

私の居場所なんて無い。

貴方の背中が

一人になりたい

・・・そう、言っている。

今の芳野には、私の温もり
などいらない。

私は、昨夜、貴方に
脱がされた洋服を拾って
は、そのまま着ていく・・・

何だか

とっても、虚しい・・・