青蝶夢 *Ⅰ*

ドアを閉めた貴方は、煙草を
手に持ち、窓を開ける。

「ううん
 何も言ってなかった
 ・・・・・・」

窓の外を見つめる貴方に

私の言葉は届いていない・・・

貴方の横顔が苦痛に歪んでゆく

そして、青褪めていく横顔に
私は手を伸ばし、そっと指先で
触れた。

「ヨシノ、どう・・かした?」

「いやっ」

芳野は、窓の外を指差した。

「朝っぱらから、よくやるよ」

窓の外、私は見つめる。

ここからでは、はっきりとは
見えないけれど

私と、芳野には分かる。