タオルケットの中、隠れていた
白く細い腕が床へと伸びる。

その手に触れる脱ぎ捨てられた
青色のキャミソール。

私は、それを、手に取り
体を起こして着用した。

そして、ベッドに座ったままの
私は眠る貴方を、上から
覗き込み見つめる。

貴方が、愛をくれなくても
こうして傍に居てくれるなら
それでいい・・・

私は、自分に非があるから
彼に愛されなくても
しかたがない

そう、思うことにした。

愛する人に

愛されない事ほど

辛く、悲しいことは無い・・・

『ヒイロ、辛くないか?』