青蝶夢 *Ⅰ*

「イブキ、お前が
 起きようが起きまいが
 そんなこと
 俺には関係ない

 昨夜の俺は、ただ
 女の温もりが
 恋しかった、それだけだ
 
 それに、何が嬉しくて
 男同士、肩を並べて
 寝なきゃならない
 色気もくそもない」

「じゃあ、何か
 昨夜は、女を抱きたい気分
 だったから、ヒイロと寝た
 とでも言うのか?」

「ああ
 遣りたいから、遣っただけ
 
 おまえの隣で寝て
 遣らせてくれんの?」

「ヨシノ、おまえ・・・」

芳野さんの言葉に、腹を立てた
伊吹さんが、彼を力いっぱいに
殴りつけた。

「イテェー」

殴られた唇の端に手の甲を
当てて、血を拭う芳野さん。