青蝶夢 *Ⅰ*

『ヒイロには、絶対に
 手を出すな
(手を出したら)
 お前との関係は
 終わりだ』

伊吹さんの言葉を思い出して
私の胸は、動揺する。

「何、イブキ
 お前も、昨夜は
 女と一緒だったの?
 てっきり、部屋で寝てると
 思ってた」

芳野さんは、乱れた髪を
両手で掻き揚げて後ろで
縛る。

「あっ」

貴方の黒髪を縛っているゴムは
私の、ピンク色のゴム・・・
私の使ったものを、貴方が使う

ドキドキ、高鳴る胸・・・

「ヨシノ、お前こそ
 女のところに泊まるんじゃ
 なかったのか?」

「こっちは、そのつもりだった
 のに、いいところで女の
 携帯に男、御主人?
 からの連絡が入って
 急遽、バイバイ・・・」