朝になり、部屋を出た私は
顔を洗う為に、洗面所へ
向かう。

そして、私は驚く・・・

居るはずの無い人が

ここに、もう一人・・・

鏡の前、顔をタオルで
拭いた貴方は鏡を見つめる

その、綺麗な横顔を
私は見つめた。

「どうして・・・?」

驚く私の顔を見て、伊吹さんは
悪戯っ子の、少年のように
笑った。

「驚いた?ごめん
 驚かせるつもりは
 無かったんだけどな

 昨夜、ヒイロ、お前の事が
 気になって戻ってたんだ
 ・・・・・・」

伊吹さんは、昨夜、帰った事を
知らせる為に、私の部屋のドア
をノックしたそうだが私の返答
が無かった為に彼は、そのまま
自分の部屋で眠ったらしい。