青蝶夢 *Ⅰ*

玄関先に
伊吹さんと二人きり。

「イブキさん
 
 ありが、とう・・・」

芳野さんの事で
頭の中が、いっぱいな私。

電話の人は、誰?

大切な御礼の言葉が詰まる。

「礼なんて、いいさ
 ヒイロ
 
 お前が、ここに居て
 幸せなら、それでいい」

真剣な表情で話す

伊吹さんの、私を想う

優しい言葉

私の痛む胸に、届き

重く響いた。

『幸せなら・・・』

心から安らげる場所を
見つけた私は、今

とっても幸せだよ。