「まあな
 
 何、イブキ
 気になんの?」

伊吹さんの声。

「気になるよ」

その返答に、驚いたのか
芳野さんは、運転する
伊吹さんを見つめた。

「ヨシノ、お前
 女、甘く見過ぎ・・・
 
 いつか、やられるよ」
 
伊吹さんから目を逸らす
芳野さん。

貴方は、言う。

「女で痛い目なら
 もう・・・知ってるさ」

そして、貴方は

窓の外を見つめた。

私の胸、痛い・・・