青蝶夢 *Ⅰ*

「アスカ、私ね
 誰かを本気で好きに
 なってみたい
 
 愛が、何なのか知りたいの
 
 その為には、今のままじゃ
 いけない、そう思ったの
 だから、家を出た」

「ヒイロ、俺のところに来いよ
 俺は、お前を心から愛してる
 今すぐ、迎えに行ってやる
 だから、俺の傍に居て・・」

「ごめん・・・
 ごめんなさい、アスカ
 
 今まで、本当にありがとう
 貴方に出会えてよかったよ」

私が通話を切ったのと
同時に、携帯電話の充電は
切れてしまった。

私は床に座り込み、携帯電話を
持たない方の手で、頬を流れる
涙を拭う。

ごめんね、飛鳥

貴方を愛せれば良かった・・・

涙が、止まらない。