突然の事で手が震えた。
いつも私の方からメールするのに珍しく史くんからメールが来た。
《好きです。付き合って下さい》

へっ?

パニクる私。。。

でも、ちゃんと答えなきゃってその時の私は必死だった。
笑っちゃうよね。スクロールの先にある言葉に気付くこともなくて。

《私も史くんの事は好きだよ。でも、付き合うのは難しいかな》

間抜けな私は友達にまで相談した。こんなメール貰っちゃったんだけどどうしようって。
で、私はスクロールの先の真相を知ったのだ。
あぁ、めちゃ恥ずかしい。本気にして、その気になって真面目に答えちゃって。

でも、友達は言った。
「でも、あの子は堂本ちゃんの事かなり気に入ってるよ!見てるとわかる。もし本気でも、堂本ちゃんなら許しちゃう!」

あぁ、私はマジでドキドキしたのに、冗談だんだった。少し残念だけど、ホッとしたのも事実で。

それから、本気なのか冗談なのかわからないメールをするようになって、私達の関係はちょっと微妙なものになっていった。

初めて経験する携帯メールの恋愛ごっこに私はどんどん嵌まっていった。


スクロールの先には真実がある?

それから私は気付いて欲しい本当の気持ち