野球バカとあいつバカ




♪♪♪~



ガチャ!


ドアの開く音がして人が入ってきた。



でも、夢中になって弾いてる私はそれに気がつかない。




「うわっ!あ、金沢?」


「えっ?」



私は声をかけられて手を止めた。



「岸本?!」



「何驚いてんの?」



「いや、別に…。忘れ物取りにきたの?」



「そうそう。」



あいつは今、遊びにいく途中で、

学校を通ったときに思い出したから取りにきたらしい。





「金沢ピアノ弾けるんだ」



「うん」



「うまいじゃん。」



「ありがと。」



「じゃあな~」



「うん、バイバイ」