あ…そういえば…


「純くんって草太と昔から仲良いんよな?」

「おん、そやでー」

「この文字の子わかる?」


あたしが純くんに見せたのは、あの日草太にもらったガムの
【草太、頑張ったで章】という文字。


「え…これ」

「草太からもらってん。」

「あ…そっかぁ。さきちゃん好きやねんもんなぁ」

「え?なに改めて…」

「聞いてもショック受けない?」

「そんなに…?」

「おん…聞く?」


えー…これから夢の国行くねんで?
聞く?自分聞きます?えーどないしよ!


「いや…ええわ!やめとく!」

「だよなっ!今から夢の国行くねんもんな!」

「せや!って…今日行くん!?」

「え?今日やないの!?百合ちゃーん」


通路越しに音楽を聴いている百合を純くんがワンタッチした


「ん?なにじゅんじゅん」

「夢の国いつ行くん?」

「そんなん明日に決まっとるやん」

「えー!?そーやったん!?」

「じゅんじゅん声おっきいわ!」