最後の涙


ピロロロロロ…
ピロロロロロ…


あ、着信!


「百合からやぁ!」

「百合ちゃん?」

「はい!もしもし?百合どこおんの?」

『あっ!さきちゃん?俺!純!』

「純くん?どないしてん!」

『百合ちゃん倒れてもーたんよぉ』

「え!?大丈夫なん!?」

『おん!もうすぐ着くから!純にもよろしく』

「わかったー」


ブチッ


「電話、純やったん?」

「なんか百合が倒れちゃったみたいで…」

「はぁ!?大丈夫なん!?」

「旅行は行くみたいやけど…」

「ほな待ってよか!」

「そやね」



それから百合と純くんが来たのは10分後でした。



「さぁ行くぞぉー!」


百合は本当に倒れたのかってぐらい元気でいた。


「はよいくで!さえき!」


草太もルンルンで金属探知機を通る。

ぶーぶー


「あっ鳴ってもーた!さえきぃ!先いっといて!」

「はいはい、お先ー」


あたしは金属探知機を通った