「じゅんじゅんー!コーヒー!」
百合は純くんの事を『じゅんじゅん』と呼ぶ
「お、百合ちゃんありがとう」
「さーーーえーーーきーーー!」
近い距離で叫ぶ草太に注意をしようと草太を見た時、草太が携帯を投げてきた。
「わっっ!あぶな!」
あたしは草太の携帯を開くと
[純が好きなん?」
と書かれているメール。
「これ…メール送った方が早かったんやない?」
「えーねんっ!で!?そーなんやろ?」
キラキラした目だけど、なぜか無表情な顔で見てくる草太。
この顔からしてさっきの言葉はウソなんやなって事が痛い程分かった。
「…教えへんっっっ!!!」
そう言って草太に携帯を投げて返す。
「えー…なんでやぁー」
と駄々をこね始める草太。
いちいち可愛いんよなぁ…
こんな事考えている自分は本当に草太にベタ惚れなんだなー…
「よしっ!今日はお開きにするかっ!」
百合の一言でみんなが帰る支度をし始めた。
「さえき!後でメールするなぁー!」
「わかったー」
「2人て毎日会ってるもんなー…」
純くんのさりげない一言。
「やって俺ら仲ええもんな!」
「そーやね」
こーやってスルーするとほっぺをふくらます。
「おまえは女子か!!」

