ほんとは嬉しくて、「私もだよ」って…言いそうになった。

「…俺らしいってなんだよ」

大悟の真剣な顔。

「わからねーんだ。お前と別れてから…俺が何したいのか、どう思ってるのか…何もわかんねーんだよ!」

どこか悔しそうな大悟の横顔に、一筋の雫が落ちた。

私は…気付いたら大悟を抱きしめてて、大悟の肩は震えてた。

冷たい風と、暖かい夕日だけが私達を見てた―