怒りに似た、でも怒りじゃない変な気持ちが溢れてくる。

「それは…七海と一緒に…」


あぁやっぱり私なんだ…


「…私は…大悟にはアメリカに行って欲しいよ?大悟に夢、叶えて欲しいもん。その邪魔にはなりたくないの…」

涙が堪えきれなくて、それだけ大悟に伝えると「じゃぁね」と行って走った。

大悟との思い出が胸に溢れてくるのと一緒に涙も溢れてきて、前の景色が霞んだ。