家庭に入った私、彼との出会いはバブルの頃。
あの頃は勢いで何でもできた。
友達と飲みに出て昔の男友達と街でばったり。

「おおー久しぶり。飲みに行かない？」
「いいよ。」

その友達と行ったお店に彼はいた。

思いっきりタイプではなかったけど、ファザコンの私は少しガッチリした彼の体つきに好感をおぼえた。

次の日もその店へ行った。
彼はそのお店を任されている、いわゆる 雇われ店長。

ラインを越えたその日は、お客が早い時間に帰ってしまい、お店を早じまいにした日だった。

二人で焼鳥屋へ。

そんなに遅い時間でもないせいか街にも人はまだいた。

「俺とつきあう？」
「うん。」
「俺、結構厳しいよ。」
「・・・うん。」
流れに任せるように返事をした。

そして、そのまま私たちはラインを越えた。