私のことを、金持ちと結婚をする為に特待生になったと云う人もいる。
実際に、そういう理由で特待生になろうとする人は大勢いるらしい。
だが、それが叶う可能性は、限りなく低い。
まず、特待生になるには、毎年何十人もいる受験者に勝たなければならない。
合格するのは1人。
たとえ合格して誰かと付き合ったとしても、親が許さない。
勿論むこうの。
どんなに好きになっても、結局は別れる。
金持ち側も全て分かっている。
分かっていて、私に告白をする。
つまり、遊んでいるのだ。
それが理由という訳ではないが、私が断り続けていると、金持ち狙いだと云う人は減った。
優しい性格のふりをしていたことで、いつの間にかあの3人といるようになった。
今では、彼女達曰く、私は人気があるそうだ。
特待生という立場上難しいが、出来るだけ目立ちたくないので、周りが普通に接してくれるのはありがたい。
だが、今度は逆にに目立っているようだ。
