優月に会う筈だった日にジジイの顔を見るなんて、厄日だ。
でも、やっと優月の傍にいられるんだ。
嬉しい。
嬉しすぎる。
1年前までみたいに、とは言わないから。
君が隣にいて笑い合えるなら、それ以上の喜びはない。
それは、贅沢なことだとわかっている。
きっと、君は今でも俺を恨んでいるだろう。
心を閉ざしてしまっているかもしれない。
でも、君の花のような笑顔が見られるならかまわない。
俺を憎もうと、蔑もうと、それで君の気持ちが楽になるならいい。
他の誰かと幸せになれていれば俺は満足なんだ。
だから、君が隣にいて、なんて望まない。
─────俺には、その資格がない。
.
