私服に着替えて、少し離れたところにあるスーパーへ行く。
流石に金持ち校の制服では、一般人のスーパーには入れない。
グラタンの材料と、幾つかのインスタント食品を買った。
一人暮らしなので別に毎日カップ麺でもよかったが、それでは体に悪いので、自分の為に、つくれる日はつくるようにしている。
時々面倒になるので、インスタントを常に用意しているが。
帰って、手作りのグラタンを1人で食べる。
此処へ引っ越してから、昼以外の食事を誰かととったことがない。
食器を片付け、風呂に入り、
これから視る悪夢を怖れながら布団に潜る。
これが私の日常だった。
この瞬間までの、日常だった。
