あたしが一番犠牲にしてきたもの。
それは『友達』
ホントは友達なんて一人もいなかった。
携帯のメモリは四つしか埋まってないの。
パパとママ。
マネージャーの遠藤さんと社長の四つ。
だから最近の普通の女のコみたいにメール打つの早くないし、ほとんど携帯も使わないの。
仕事で忙しかったってのもあるけど、あたしは友達ってものがイマイチ信じられなかった。
だったらそんなの必要ないよね?
友達の作り方も忘れちゃったよ。
「──じゃあ恋愛の方は?」
「…え?」
取材はまだ続いていた。
「セリカちゃんも今22歳でしょ?好きな人とか、彼氏とかいてもおかしくないよね?」
「セリカは彼氏いないですよ。これも番組で流すんですか?」
慌てて遠藤さんが口をはさんだ。
遠藤さんに言われなくてもあたしは決められた答えを当たり前のように答えた。
「今は仕事の方が楽しいですから」
「仕事の方がいい・か!そうだよね、恋愛で潰れる人もいるしね」
その取材はうまく対応できたと思った。
いつも遠藤さんに言われていたし。
遠藤さんがあたしをガードしていたからチャンスもなかったんだよね?
あたし…
初恋もまだなの。
それは『友達』
ホントは友達なんて一人もいなかった。
携帯のメモリは四つしか埋まってないの。
パパとママ。
マネージャーの遠藤さんと社長の四つ。
だから最近の普通の女のコみたいにメール打つの早くないし、ほとんど携帯も使わないの。
仕事で忙しかったってのもあるけど、あたしは友達ってものがイマイチ信じられなかった。
だったらそんなの必要ないよね?
友達の作り方も忘れちゃったよ。
「──じゃあ恋愛の方は?」
「…え?」
取材はまだ続いていた。
「セリカちゃんも今22歳でしょ?好きな人とか、彼氏とかいてもおかしくないよね?」
「セリカは彼氏いないですよ。これも番組で流すんですか?」
慌てて遠藤さんが口をはさんだ。
遠藤さんに言われなくてもあたしは決められた答えを当たり前のように答えた。
「今は仕事の方が楽しいですから」
「仕事の方がいい・か!そうだよね、恋愛で潰れる人もいるしね」
その取材はうまく対応できたと思った。
いつも遠藤さんに言われていたし。
遠藤さんがあたしをガードしていたからチャンスもなかったんだよね?
あたし…
初恋もまだなの。

