BABY×DOLL

「なんで悪い事なの?あたし達、何か悪い事してる?」

「オレが・って事。だってさ…日本中の人が知ってるアイドルがオレのものになるなんてさ。誰かに知られたらオレ殺されそうじゃん?」

「それを言うならあたしだって虎のファンの女のコに恨まれそうだよ?」

「そうだな」

そう言って虎は部屋の照明を少し落とした。

お互いの顔はちゃんと見えるくらいに。

「セリカ、無理しなくていいからな」

「無理って…?」

「ダメそうなら言えよ?途中でも止めるから」

虎の言ってる意味くらい、何となくわかっていた。
確かに少し怖い…

「でも…」

「最後までできなくても、オレこうしてるだけでも満足だから。ゆっくりでいいよ…セリカができるようになるまで時間かけてもいいから」

「うん…」

虎が優しくて嬉しかった。少し安心できた…

後悔なんかないよ

四ヶ月以上も…毎晩、話をして彼がどんな人か知ってる。

どれだけ、あたしを大事に想ってくれてるか知ってる。

もっと早くこうしたかった…

今まで強制でプラトニック・ラブみたいだったし。

そんなのイヤだ。

好きな人と触れ合いたいって思うのは

人間として自然じゃないのかな?