BABY×DOLL

突然、何なの?!
あたしは驚いた。

「な、何?どうしたの?もしかしてやっぱ怒ってる…?」

虎はしばらく何かを考えていて…信号が赤になり車を停めた時
気まずそうに言った。

「オレ…セリカと会ってドコに行くか決めてなかったんだけど…」

「…うん?」

「それでドコに行くか考えてたんだけど……その…一つしか思いつかなくて…」

「…?どこ」

「……………ホテル」

「えっ…」

もちろん、それがシティホテルの類じゃない事くらいはわかった。

でも…正直どう返事したらわからない…

「イヤっ、オレ…バカなんだよな!セリカをそんな場所に連れてなんか行けないってわかってんだけどさ!わかってるんだけど…でも」

虎は恥ずかしそうにうつ向いて続けた。

「今どうしてもセリカが欲しい…」

「…虎…」

どうして'今'なのか
わかる気がする。

次、いつ会えるかわからない。

それでも長く付き合っていれば、自然とそんな関係になる日がくる事くらい頭ではわかっていたんだけど

──待てない

今すぐに触れたい
彼のものになりたいと

身体が言ってる気がするの。

あたしは…結構恥ずかしかったけど答えた。

「いいよ…」