BABY×DOLL

しばらく彼は考えて…

『いいよ』

って答えた。

「ホント!?」

あたしはめちゃめちゃ嬉しかった!どれくらい嬉しかったか、わかる?!

会えるってわかっただけで心臓はすでにドキドキだった。

『外で待ち合わせしよう。家の前まで迎えに行きたいけど…ヤバいかもしれないから』

「うん」

…そうだ。週刊誌とかに撮られたりしたらヤバいもんね。

「じゃ…どうすればいいの?」

『──渋谷。ちゃんと誰だかわかんないような恰好で来て』

「えっ…渋谷なんて人がたくさんいるんじゃ…」

『人がたくさんいる方がいいよ。目立たないし。オレ車で迎えに行くから』

「わかった!着いたら電話するね」

そう言って電話を切った。

…急がなきゃ!
この暗闇に紛れるように、できるだけシックな色合いの服。それに帽子。

一応メガネも?

いや…それじゃあまりにも'変装'って感じかしら?

時間がない!
とりあえず持って行こう!

あたしは慌てて家を出た。

マンションから外に出る時は走らないようにした。

走って出て行ったら目立つよね?

それほど遠くない…だけど渋谷に着くまで大変だよね。


虎に会う為だもん
我慢しなきゃ。