BABY×DOLL

奥は小さな部屋が並んでいた。

その一つに入れられる。あまり広くない…中は机と椅子。
小さな窓にはブラインドカーテン。

テレビで見るような取り調べ室にあまりにも似ていて、変な感じだった。

「座って」

「…」

あたしは言われるままに椅子に座り、向かい合った席にパソコンを持った刑事さんが座った。

中肉中背の50代くらいのその刑事さんは、パソコンを開きながら話しを始めた。

「さて。どうして君達が連れてこられたか…わかるね?」

「…わかります。けど、教えてもらえませんか?何故、あたし達が来ると知っていたんですか?」

聞きながら、手が震えていた。

まさか──彼が…?

そんな予感が、頭から消えない。

違う答えであってほしい。祈るような気持ちで返事を待った。

「実はタレコミがあってね。確証はなかったが…」

「そ、それは女性ですか?」

「そう──あ、いや誰からかは言えないよ」

「そうですか…」


違う──多分、鷺沼さんじゃない。

『男性でしたか?』と聞いて、他に共犯を疑われたくなかった。

上手くいった。
誰だかわからないけど…刑事さんの口ぶりでは、多分女性。

あたしは少しホッとした。