BABY×DOLL

他の償い方がわからない。今できるのは謝る事だけだった。

「龍之介も…ゴメンね。ママに会いたかったよね?ゴメンね…」

ママに愛されなきゃいけないのに引き離した。

そしてあたしの暴力

生まれて注がれるハズだった愛情を、あたし達が半分にした。

あたしの涙が、龍之介の顔にポトリと落ちた。

「う…っ…」

あたしは泣きながらギュッと龍之介を抱きしめた。

琉嘉があたしの肩を抱いてくれた。

「確かに、私達がした事は犯罪だった…だけどムダな事だったとは思わないわ。

ねぇ…私達にはこの子が必要だったのよ。だから来てくれたの」

「琉嘉…」

「私に謝る必要なんかないわ。私達は共犯だもの。謝らなきゃいけないのは龍之介と…本物の母親と、迷惑かけた周りの人達に」

「うん…うん…」

「そして感謝するの。龍之介を預からせてくれた事…私達、少しは強くなれたよね?」

「そうだね…」

何がどう変わったかなんて、上手く言えない。

だけど多分、お互い足りないものを補う事はできたハズだ。

バカなマネしたけど…神様に感謝しよう。

あたし達の元に来てくれた龍之介にも感謝しよう…




どうか──幸せになってね…