BABY×DOLL

「楽しい人?」

「自分の病状とか全部知ってたけど、まるで関係ないみたいでさ。だから俺、普通に話したり相談にのってもらったりしてた」

「ふーん…相談ね…」

楽しそうに話す正己に…私は少しイラッとした。

何か変なカンジ。正己が誰かに相談?しかも私の母親に?
私に何か相談した事もないのに、会ったばかりの母に相談した?


──イヤだ、これじゃ嫉妬してるみたいだ。
私には入り込めなかった正己の中に
いとも簡単に入ってしまう母親に…。

そう思うと恥ずかしくなって顔が熱くなってきた。

「ね、ねぇ!どうして病院クビになったの?やっぱりあの誘拐事件のせい?」

話しを変えたくて、慌てた私はズバリ聞いてしまった。

しまった…!もう少し遠回りに聞くべきだった?

だけど正己は気にも止めない感じで答えてくれた。

「一番はそれかな」

「他にも理由があるの?」

「色々あるよ。家も追い出されたし、そのまま病院に居る訳にもいかなくなったんだ」

「追い出された?やっぱり離婚したの?」

「やっぱりって?」

「あ…病院内でそんな風に噂になってたから…ホントに離婚になっちゃったの?」

「うん。琉嘉のせいで、かな…」