BABY×DOLL

気を使っての事なのか、田島さんはそう言った。私は素直に答えた。

「はい。すいません、色々と…やっぱり頼んでしまっていいですか?」

「構わないよ。最初からそのつもりだったし」

彼の厚意に甘えてみようかと思った。おばぁちゃんと私だけじゃ葬儀とかも大変なのはわかってるし。

母親との関係や、今、田島さんが独身なのだと聞いて、頼ってみようって…そう思ったんだ。

田島さんが部屋を出て、私と正己だけになった。



正己に話したい事がたくさんあった。
正己に聞きたい事もたくさんあった。

何から話していいかわかんないくらい、頭ん中がグルグルしてる。



少し間を置いて、正己の方から話しかけてくれた。

「まさか琉嘉のお母さんだと思わなかった」

「…どうしてこの病院にいたの?」

「どうしてって…知ってるだろ?病院クビになったからさ。ココは親父と兄貴の病院なんだ」

「そうだったの。変な偶然。たまたま母が入院してた病院に正己がいるなんて」

「しかもお母さんと知り合いになってたなんてな?俺、色々聞いてもらってたんだ」

「こんな人に?自分勝手な意見しか言われなかったんじゃない?」

「いや!楽しい人だったよ」