物語みたいに、ちょっぴり切ない別れ方なら楽なのに。
実際は全然違う。
──別れは辛い。
あんなに嫌いな母親でもツラいよ…
これで終わったワケじゃない。死んだからって許せる話でもない。
結局、最期まで自分勝手だった人…私は振り回されてばっかりだった。
私、どうして泣いてるんだろう?
悲しいからじゃなかった。だけど、どう説明したらいいのかわからない…。
病院スタッフの手によりキレイに身なりを整えられた母親を、私は黙って見ていた。
もう言っても届かない。だから言わないけど、頭の中で彼女を罵倒し続けた。
「もう大丈夫かい?」
気づくと、隣には田島さんが立っていた。
「おばぁちゃんは…?」
「向こうで休ませてもらってるよ。さすがに疲れただろうから。君は平気かい?」
「…平気よ」
「そう…。この後の事は私が手配するから」
「後の事?」
「葬式とか…こちらで葬儀を済ませてから実家に戻った方がいいと思うんだ」
「でも…私達は親族ですから、貴方に面倒みてもらうつもりはありません」
「そう言われると思っていたが…私に任せてもらえないだろうか?最後に彼女の為に何かしてやりたいんだ」
実際は全然違う。
──別れは辛い。
あんなに嫌いな母親でもツラいよ…
これで終わったワケじゃない。死んだからって許せる話でもない。
結局、最期まで自分勝手だった人…私は振り回されてばっかりだった。
私、どうして泣いてるんだろう?
悲しいからじゃなかった。だけど、どう説明したらいいのかわからない…。
病院スタッフの手によりキレイに身なりを整えられた母親を、私は黙って見ていた。
もう言っても届かない。だから言わないけど、頭の中で彼女を罵倒し続けた。
「もう大丈夫かい?」
気づくと、隣には田島さんが立っていた。
「おばぁちゃんは…?」
「向こうで休ませてもらってるよ。さすがに疲れただろうから。君は平気かい?」
「…平気よ」
「そう…。この後の事は私が手配するから」
「後の事?」
「葬式とか…こちらで葬儀を済ませてから実家に戻った方がいいと思うんだ」
「でも…私達は親族ですから、貴方に面倒みてもらうつもりはありません」
「そう言われると思っていたが…私に任せてもらえないだろうか?最後に彼女の為に何かしてやりたいんだ」

