BABY×DOLL

おばぁちゃんが怒って私を叱る。

だけど、時間がないの!今聞かなきゃ一生聞けなくなるのよ!?

「答えてよ!」

「琉嘉!いい加減にしなさい!」

「おばぁちゃんは黙っててよ!」


私は焦っていた。
母親はゆっくりと手を伸ばし…

私の頭を撫でた。


「父親が…必要?私がいるから…いいじゃ…ない?」

「全然良くないよ!私が今までどんな思いをしてきたか知らないくせに!何か母親らしい事してきたわけ?」

「ふふ…そうね…」

「親なんか居なくても育つわよ!でも居た方がいいに決まってるじゃない!」

「文句の…多い子…よね…」

母親は少し笑みを浮かべた。

「当たり前よ!子供は親を選べないんですからね…!これくらい言われて当然…よ!」

私は…この期に及んでもまだ足掻いていた。言葉が欲しい。

恨み事なんて言い足りない。でも今言わなきゃ…一生言えなくなる!言いたい事は山ほどあるわ!

…だけど…
もう言葉にすらならない。
涙で
にじむ母親の顔…

彼女はハッキリと言った。

「ごめん…ね…ちゃんとした母親に…なれなくて…

今さらって…思うかも…しれないけど…

私は…琉嘉を…子供を愛してた…わ…よ…」