BABY×DOLL

でも!こんな時に冗談で、あんな事を言う!?

あぁ、もう!
何がなんだかわからないよ!

母親の目が覚めたら…聞ける?
いや、多分ムリだろう。話せる状態ではないと思う。

このまま目を覚まさずに死んでしまうのかもしれない。
全ては闇の中───

…そうだ。もう二度と母親と会う事もないんだ。まだ、あまり実感はわかない。

突然、父親だと名乗りを上げた人物と
死を目前にしている母親との再会。

あまりの出来事に私は何にも考えられず、ただ母親の呼吸音だけを静かに聞いていた。









──夜が明ける…


私達はその時間を静かに待ち続けた。

全てが終わる気がしてる。終わるのは…母親の世界だけなのに。

彼女はどんな終わりを迎えるんだろう…

あんなに自分勝手に生きてきた人が、こんなカタチで人生終わるなんて思ってもみなかったんじゃない?

私も…まさか看取ることになるとは思わなかったわ。

時間が近づくにつれ、何故か冷静になっていった。冷ややかな視線を母親に向けた時

隣にいたおばぁちゃんが立ち上がった。

「美樹…美樹?!」





「お…母…さん…?」

母親の瞼がゆっくりと開いた。