────え!?
…ち、父親?
今、私の『父親』だと言ったの?!
聞き間違いじゃない。ハッキリそう聞こえた。だけど理解できない!
すっかりパニックを起こしてる私の隣で、おばぁちゃんが声を上げた。
「田島さん!何を言い出すの!?この子におかしな事を言わないでちょうだい!」
「お、おばぁちゃん!どういう事!?」
「琉嘉も本気にしないで!」
「でも――…」
「連絡くれてありがとう、田島さん。しばらくは私達がついてますから部屋から出てもらえません?!」
「…わかりました。何かありましたら、何でも言って下さいね」
「…」
恐らく田島さんは厚意で言っていたのに、おばぁちゃんは何も答えなかった。
無視されたと知ると、黙って彼は部屋を出ていった。
私は母親のベッドの隣に椅子を持ってきて座り、母親の眠る顔を見ていた。
だけど頭の中は、さっきの言葉でいっぱいだった。
おばぁちゃんには聞けない…多分、聞いたって答えないと思う。
あの人が言っていたのは本当の事?
だからおばぁちゃんは慌てて否定したの?
真実だと仮定して…じゃあどうして否定するの?
やっぱりあの人の冗談だったのかな…

