───はぁ…
なんで私、素直にノコノコ病院に来ちゃったんだろう?
『お母さんはもう長くない』
そう言われて、私は無意識に足がこちらを向いた。そして、いざ病院の前まで来て猛烈に後悔している…。
会わなくてもいいの。一生会わなくたって、どうせ同じ。むしろ私の前から永遠に消えてくれた方がいいんだからって思ってしまう。
会わなくても後悔しない。
そう思いながらも…帰るのにも躊躇して、病院の前をもう30分も行ったり来たりしていた。
「琉嘉!?琉嘉!!」
聞き慣れた声に私は驚き振り返ると
そこには、おばぁちゃんが立っていた。
「おばぁちゃん!?ど、どうしたの?!なんでココに…」
「あの子が危ないって連絡くれた人がいてね…一度来たから何とか来てみたんだけど…お前の連絡先を書いた物を忘れてしまって、どうしようかと思ってたんだよ!」
「そ、そっか。私も連絡もらって来たんだけど…やっぱり帰ろうかと思って」
おばぁちゃんが居るなら…いいやって思った。娘より親が居ればいいじゃない?
だけど私の言葉におばぁちゃんが怒った。
「何言ってんの!!これが最期かもしれないんだよ!いいから一緒に来なさい!」

