BABY×DOLL

油断してた。
龍之介の声を聞かれた…私に子供がいないって事を彼女はもちろん知っている。

怪しまれた…?
多分、彼女の事だからアレコレ妄想を巡らせてるかもしれない。
心臓はドキドキいってた。

『もっと違う言い訳しておけばよかった?
警察に言うかもしれない?』

私も色々なパターンを考えていた。

龍之介は返したいけどこれじゃ…最悪な事になるかも。




「ピンポン」

「!?」

いきなり玄関の呼び鈴が鳴った。私は心臓が破裂しそうなほど驚いた。

警察が来るハズもないのに…わかってるのにビクビクしながらインターホンのモニターで訪問者の確認をした。

「セリカ…!」

───と、知らない男。が、玄関の外でドアが開くのを待っていた。

何者?!
まさか警察?
にしては…身なりが違う気がするし。

もう何もかもが終わりなんだろうか…?

一度深呼吸して、私は覚悟を決めて玄関のドアを開けた。

「琉嘉!」

申し訳なさそうな顔で帰ってきたセリカ。ホッとはしたけど歓迎する気はない。

「…誰?この人」

「僕、鷺沼って言います。とりあえず中で話しさせてもらえないかな?」