BABY×DOLL

一晩中、龍之介を抱いていた。

龍之介は眠ってる…
私は眠れなくなり薄暗い照明の中、龍之介を見つめたまま朝を待った。

セリカは帰ってこない

頭はだいぶ冷めてきた。時間が経つにつれ怒りよりも悲しい方が大きくなってきた。

セリカは何してるんだろう?
今ドコにいるんだろう?全然わからない。
自分の家に戻ってるのか…街中をさ迷っているのか。

セリカは他に頼れる人や友人はいるのだろうか?私は何にも知らない…

携帯にかけても電源が切られていたみたいだし。捜しようがなかった。

──やがて夜が明けても彼女は帰ってこなかった。
目を開けた龍之介に私はため息混じりに話しかけた。

「私達…二人になっちゃったね…」

龍之介は恨んでる?
母親から離した私達を。暴力をふるったセリカや、気づかなかった私を。

私達は同罪

今日
セリカが戻らなければ龍之介を返そうか…

ママに会いたいよね?

本当の母親に愛してもらいたいよね?
私じゃ、本物の親子にはなれないし、母親の愛情には適わない…

やっぱり血が繋がってなければダメなのかな

だから龍之介はセリカになつかなかったのかな…母親じゃないって知ってるから。