BABY×DOLL

「殴ったのか…!」

そう言って彼があたしを睨みつけた。

「ごめんなさい!自分でも反省してるの!どうしてこんな事したのかわからないし…でも、イライラしてた。あの子の泣き声なんてもう聞きたくなかった!」

「何でもっと早くに子供を返さなかった?!共犯者がいたんだろ?だから僕だってこうなる事が心配で何度もメールしてたのに!」

「…心配!?」

「自分の子供じゃない上に、まして復讐相手の子供だ。キミの精神がまいってしまうんじゃないかと──もう僕はそんな目に遭う子供を見たくなかったし、作りたくなかった!」

「だから…なの?あたしは貴方がいつか警察に密告しに行くんだと思ってた」

「キミのしている事なんて、ハッキリ言ってどうでもいい。僕は子供が心配なだけだ!…あの子は死んだ…のか?」

「う、ううん…わかんないけど…大丈夫だと思う」

「まさか置き去りにしてきたんじゃ!?」

「違うよ!琉嘉が手当てしてると思う」

「琉嘉って?」

「あたしの共犯者…看護師なの。彼女に見つかってケンカになって…飛び出してきたの」

「パチン!」


うつ向いていたあたしの頬を彼は叩いた。
勢いあるものではなかったけれど痛かった。