BABY×DOLL

どうせバレるなら…誰かに密告された方がいいかも。

琉嘉はどうにか助けたい。迷惑かけたんだもの。
あたしの足りない頭でその方法を考えていた。

そして、協力してくれる人がいるなら彼しかいないと思った。

それでも迷いながら発信ボタンを押す。彼は間もなく電話に出てくれた。

『──もしもし。…何かあったのか?』

まるで自分に電話してくる時は何か起きた時だと予想していたかのように彼は言った。

優しい声…
あたしは涙が溢れてきた。

「鷺沼さん……助けて…」

心の底から助けて欲しいと思った。

『今ドコにいる?迎えに行くよ』

あたしは素直に自分がいる場所を教えた。

『うん、うん。分かった。そこ動くなよ?出来れば人目につかないような場所にいてくれ』

「うん…」

鷺沼さんは電話を切り、数十分後───息を切らしながら来てくれた。

「ゴメン、時間かかって…その格好で外に出たのか!?」

「…飛び出して来たから…」

鷺沼さんが驚くのも無理はない。
あたしはパジャマ姿でメイクもしてないし、頭もボサボサで、おまけに泣いて酷い姿をしていたから。

もう格好なんてどうでもよかった。

「僕の家に行こう…」