BABY×DOLL

翌日も
あたしは育児を放棄した。

龍之介が泣けば一応、抱き上げたり、ミルクを飲ませたり、琉嘉に教えられたように色々してみるけど

すぐに諦めて、やがて止めてしまう。

どうせ、あたしじゃ泣き止まないんでしょ?

琉嘉が居る時はイイ子なのにね。

それでもミルクは飲ませなきゃって思うのに、何故かイヤイヤして仕舞いには泣き出す…

そしてミルクを飲ませる事すら諦めてしまった。


次はちゃんと飲ませよう!

お腹すいてるはずだから飲むよね?

そう自分に言い聞かせて、龍之介ノートには嘘を書き続けた。

…いつも完食!

たま~に少なめに。




本当は半分も飲んでないし、全く飲ませられなかったりしたのに。

夜は琉嘉が居るから、その時たっぷり飲むから平気よね…?

琉嘉にはバレないよ。

だって、この子が飲みたくないって言ってるんだもの…ね、そうでしょ?

昼間の数回くらい…どぉってことないよ。

そう、心の中で自分に言い訳していた。







───木曜日の朝。

あたしはあの事で頭がいっぱいだった。

龍之介は琉嘉が見てくれるから安心なんだけど
もしかすると、あたしの失敗で誘拐がバレるのかもしれない。