BABY×DOLL

正己の慌てぶりに、話しの主導権は私が握ったと思った。

「本気で言ってんのか!?ハハ…そんな事すれば、お前だって俺にヤられてる映像が世間に晒されるんだぞ!」

「構わないわよ?バラす時は私もこの病院に居ない訳だし。──でもマスコミに叩かれるのは正己の方なのよ?分かってて言ってんの?」

「くっ…」

「私の顔なんてモザイクがかかるだろうし、週刊誌や新聞くらいじゃ私なんてバレないわよ。

でも貴方はフルネームで晒される…怖~い奥様に何て言われるでしょうね?」

「琉嘉…」

「病院にもマスコミがつめかけて大変でしょうね?大切な病院…潰れちゃうかも!」

私は笑って言った。

だって本気じゃないもの。バラす気なんて全然ないし。でも本気らしく、たっぷり脅さなきゃ!

たまに痛い目に遭わなきゃ学習しないでしょ!特にこの男は…

さすがに最悪の事態まで考えたらしい。正己は焦っていた。

「止めてくれ!そんな事したらヤバいから!」

「じゃあ退職、取り消してね?」

「…何とかする。だから!」

「ついでに!警察にも余計な事言わないでよ?私は本当に知らないんだから」

「…わかった」




──勝った!

そう思った。